DVは何故おこる?
DVの原因
 DVには,様々な要因があります。
 DVの被害者は,配偶者や恋人等の女性であることが圧倒的です。しかも,その暴力は一時的な感情的な喧嘩の類ではなく,加害者から被害者への一方的で継続的な暴力である場合がほとんどです。

 もともと,男性は女性よりも体が大きし,力が強いという事もあります。
 しかし,社会的な背景としては,日本特有の社会制度があり,家庭や職場、地域などで,つねに男性優位な社会構造となっていることがあります。
 また,経済的な男女格差も背景としてあります。一般的に女性の給与収入は男性に比して低く,仕事は男性で,家事は女性という役割分担が経済的な格差が生まれる大きな要因となっています。

 さらに,現代は,核家族化がすすみ,人間関係が希薄となって,各家庭が孤立した一種の密室状態であることから,暴力的な関係が外に漏れずに,陰湿に継続されてしまう要因となっているのです。

DVの種類
 DVは,下記のとおりに態様によって分類されますが,実際には,これらが複数に重なり合う場合がほとんどです。

■肉体的な暴力
 殴る,蹴る,叩く,髪を引っ張る,引きずり回す,噛む,物を投げつける,首を絞める等など,加害者が被害者に一方的に行う暴力ことです。
■精神的な暴力
 大声で怒鳴る,無視する,大切にしている物を捨てる,電話やメールを無断でチェックする,人前で馬鹿にする,命令口調でののしる,脅迫的なことを言う等など,被害者に精神的な圧迫がかかることをわざと繰り返す暴力のことです。
■性的な暴力
 性交渉を強要する,避妊をしない,中絶を強制する,わいせつ物を見せつけるなどの行為で,性的に心身ともに受ける暴力のことです。
■経済的な暴力
 生活費を渡さない,自由に買物をさせない,お金の使い方を細かくチェックする,酒やギャンブル等自分勝手に生活費を使う,仕事をさせないなど経済的に服従させようとする暴力のことです。
■社会的に隔離する
 携帯電話やパソコンを所有させない,外出先や電話の相手を調べる,交友関係を自由にさせない,趣味を制限するなどで,社会から被害者を隔離しようする行為の暴力のことです。

DVを起こすタイプ
 DVをする男性には,様々なタイプありますが,一定の傾向があるようです。

 まず,「支配欲が強い」タイプの人は,一見優しいようですが,そのうちに「好きだから」ということで,被害者の行動を常に細かく詮索して,強引に被害者の交友関係を断とうとし,被害者を独占しようとします。

 次に「視野が狭く男尊女卑の考え方の強い人」のタイプの人は,自分自身に対するプライドが高く,妻や恋人が外で仕事をすることや勉強して資格を取得することなどに反対しがちです。そして,常に自分に従属することを求めます。

 また,「口が達者で批判的な言動を繰り返す」タイプの人は,最初は些細な日常的な事の批判からはじまって,そのうちに悪口がエスカレートして,被害者自身に対して侮辱し,人前でも恥をかかせるようなことをして,被害者が自分はダメな人間なのではないかと思わせるようにし向けます。

 そして,「責任感がない」タイプの人は,自己中心的である上に,物事をネガティブに捉えて,失敗したり嫌なことがあるたびに人のせいにして,自分の責任は考えずに,被害者が悪いことで全てを解決しようとします。

 さらに,「弱いものいじめをする」タイプの人は,そもそも,弱いも人やものへの思いやりがなく、最初はちょっとしたいじめ程度だったものが,後にはひどい暴力を振るうようになるのです。動物虐待などにも繋がります。





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